耳の遠いご利用者様 「素敵なお召し物ですね」を伝える。
皆様こんにちは。
本日もブログを見て頂いてありがとうございます。
今回は、
耳の遠いご利用者さん のお話です。
※写真はイメージです。
現在、私は薬剤師として訪問服薬管理指導をしに在宅へお伺いしております。
その中に耳の遠いご利用者さんがいます。とてもかわいらしいおばあちゃんで、いつも”ありがとう”が口癖の方です。
もともと、独居でお住まいだったのですが、耳が遠くなるにつれてコミュニケーションが苦手になり引きこもってしまったというエピソードがあります。
ご家族がそれに気づき施設をご検討されたそうです。
その後、 サービス付き高齢者向け住宅へご入居されまして、私が出会うことになりました。
ご家族が特に心配されていたのは、部屋のお片付けが苦手なこと。
ヘルパーさんのお手伝いがあってでも、なかなか服が散乱していたり食べ物が落ちている居室です。
訪問する際にはいつも足場を探しながらご本人のもとへ行きます。
この前は、膨張したカップラーメンを見つけました。笑
もちろん賞味期限は切れています。笑
そんなご利用者さんは、
話のキャッチボールがなかなかうまくいかないこともありますが、それがまた周りをなごやかにさせる方であります。
さて、
ここで困るのが服薬管理指導の仕方。
なにせ会話が難しいのですから。。。
現在は、
ジェスチャーと筆談を交えて行っております。
ご利用者さん「わたし、こんなかっこでいらっしゃってもらって申し訳ないわ」
私「とても素敵なお召し物ですね。どちらでお買いになったんですか?」
ご利用者さん「もう20年も前の服なんだよ。孫がまれる時に買ったんだよ」
私「そうなんですね。どちらでお買いになったんですか?」
ご利用者さん「うん」
・・・・。
いつもどうりです。笑
幸いなことにお薬の管理についてはご信頼を頂いているため、簡単なご説明をするとスッと納得して頂けています。
薬の管理はヘルパーさんと共同。
カセッターをご用意し、その中に一包化した薬を入れて連携をしている。
また、一包化には服薬状況を把握するために日付を印字している。
もし飲み残しなどがあれば、その日付の薬を使わずにおいていただくことでCP確認が定期訪問でできるのだ。
なにかあればケアマネさんを中心に情報が共有されます。
こうしてチームが信頼関係を持って行けることで、独居で引きこもっていたおばあちゃんが笑顔に囲まれて生活できていることをとても幸せに思います。
あなたのちかくで 生活に寄り添い
医療・福祉をつなぎ 心を惜しまず支援する
WISE共同代表 山内伴紀