WISE diary

現在、介護や在宅医療の現場で活動している医療者のチームが、介護や在宅医療でお悩みの方・家族・医療関係者、そして未来に不安を感じている方々の力になりたいという気持ちの基に集まった集団が ”WISE” です。

こどもお薬 座薬の使い方 #座薬 #子供 #こども

 こんにちは。

WISEの山内です。

 

 

お薬にはいろいろな形のものが存在します。飲み薬がもっとも一般的ですが、目薬や塗り薬も広く使われています。

今回は、あまり生活の中で使用することが少ない座薬の話。

 

座薬といえば、お尻から使うのでおしりの病気の薬と思う方もいるかもしれません。

ですが、座薬は口からお薬が飲めない時や、薬の効果を早めに聞かせたい時など重要な薬の使い方の一つになります。

 

-------この記事の対象は一般の方になります-------

 

▼座薬の種類

座薬には治療の目的に沿っていろいろなお薬があります。また、座薬は医薬品としては”坐剤”と呼びますが同じものです。

熱を下げる座薬

・アンヒバ坐剤(アルピニー、カロナール):油脂性の座薬

もっともポピュラーな解熱剤。38.5℃を目安に、熱で辛そうな場合に使用します。連続で使用する場合は5~6時間程度あけて使用しましょう。

 

そのほかにも、ユニプロンやジクロフェナクなどもあるが、使いやすさから現在は事情がある時しか使用されてません。

 

けいれんを抑える座薬

ダイアップ坐剤:水溶性の座薬

一番最初に使用するお薬。ほとんどのケースでこの座薬を使用します。

連続で使用する場合は8時間程度あけるようにしましょう。

 

・エスクレ坐剤:水溶性

ダイアップ座薬でうまくコントロールできない場合に使用します。

年齢に応じて量の調節をします。1日で合計1500mgを超えてはいけません。

 

ワコビタール坐剤:油脂性

この座薬は効果が出るまで時間がかかる座薬ですので、けいれん予防に使用される機会はあまりありません。

 

座薬の使う順番は?

よくあるご質問です。

熱性けいれんと言って、発熱とけいれんは関係するといわれていますが、解熱剤でけいせんが必ずしもコントロールされるとは限らないので、けいれんを抑える薬も一緒に使うことがしばしあります。その場合注意することがあります。

・座薬同士の間隔は30分以上あける

・水溶性 →油脂性 の順で使用する

例:”ダイアップ坐剤”使用 ~30分後~ ”アルピニー坐剤”使用

 

油脂性の座薬を使用した後に水溶性の座薬を使用すると吸収が悪くなります。

 

 

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